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年越しに読んでいた本。

あけましておめでとうございます!
昨年は、フリーランスになってたくさんのうれしいご縁がありました
昔から知り合いだった方、新しく知り合った方、みなさまに支えられて、
ライターを続けることができました!
今年もなにとぞよろしくお願いいたします。

さて、年末から年始にかけては、安野モヨコさんの『日記書いてる場合じゃねえよ』を読んでました。

これは安野さんが28歳から29歳にかけて、ウェブで書いていた日記をまとめたもの。
高校生の頃何度も読んでいたのを、実家の本棚から引っ張りだして何年かぶりに開いて、
思わずうなりました。いやー、私のルーツはここにあったのか。影響受けすぎててびっくりする。

私がうかつな人を「うかっちゃん」と呼んだり、
こわいときに「おとろてぃー」というのはここからきてます。
しかもこの、女子と、おっさんと、オタクのバランス。
なにをおもしろいとするか、なにを美しいとするかのセンス。
メイク、ファッションに関して出てくる怒涛の固有名詞も、
わからないながらに読み進めることで、基礎知識をとしてすり込まれてました。
描かれている服やアクセサリーが、実在ブランドだって知ってから、詳しく見るようになりました。

そして、いまや仕事の仕方も似てきている……
(いや、安野さんの方が何倍も大変で、すごいのですが)
日記で、いつも「この修羅場を抜ければ、楽になる」といいながら、
毎週〆切があって、徹夜して、合間に本や漫画読んでるんですよ。
ここまでは私も一緒だけれど、安野さんはさらに、
漫画家仲間と飲みに行って、買物して、海外旅行もしている! あこがれます。
インターネットばっか見てる場合じゃないぞ、私。
才能ある人って、エネルギー量もハンパないですよね。

そして、28歳〜29歳の安野さんはちょこちょこデートもしてる。
この日記でなにがおもしろいって、彼氏と付き合ったり別れたり、
ということがちゃんと書かれてるところだと思っていた。
そして、庵野監督のことは、いつもサンダルを履いているクリエイター友だち、
という感じでちらっと出てくる。そのあとご結婚されるとはなあ。
そしてご夫婦一緒にお会いする機会に恵まれるとは……。
そして安野さんとお話しできる日がくるとは……うう泣ける。

なにを食べたとか、なにを読んだとか書いてあるだけなのに、
すごくおもしろいんですよ、この本(残念ながら絶版のようです)。
そして、イラストも満載! 超かわいくてかっこいい、バッファロー五人娘の設定とかも!
きゃーきゃー! あぁ、このバッファロー五人娘が、
佐渡島庸平さんのエージェント会社・コルクのプロデュースで発刊されるなんて胸熱です!!(白目)

(1月8日発売予定)

ほんっとに安野さんの絵、すごく好きで何度も何度も見てた。おしゃれした女の子が特に。
だから美人画報も好きだった。私の「大人の女性」の原型がここにあるのかもしれない。

安野さんがおやすみに入ったのは、この日記から8年くらい。
私もいまちょうど、この日記の頃の安野さんと同い年。あと10年くらいは、ぶっ倒れるまで走るかー。

2013.1.1

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